- 2017-6-3
- 症状
肌トラブルの多くは炎症だといえます
肌トラブルの多くは実は炎症といえます。
肌トラブルの三大症状といわれている赤み・痒み・ブツブツはどれも炎症なのです。
ぶり返すことも特徴で、対応には注意しなければいけません。
肌トラブルを解決するためには、炎症に正しく対処するようにしましょう。
肌トラブルで炎症が起きるのには理由があります
肌トラブルの三大症状で赤み・痒み・ブツブツという炎症が起きるのには理由があります。
そもそも炎症とは、有害な外部からの刺激に対する人体の防御反応のことです。
何らかの理由で肌を守るバリア機能が低下していると、皮膚に異物や細菌などが侵入してしまいます。
それらを排除しようとしてリンパ球等の免疫細胞が活発化することで、赤み・痒み・ブツブツが発生します。
このように、火事が起きているような状態のことを炎症と呼ぶのです。
肌がヒリヒリしたり、赤いニキビができたりするなど見るからに炎症を起こしているという状態もあります。
しかし、軽い赤みや痒み、ちょっとしたカサつきなども実は炎症を起こしている可能性があります。
少しでも違和感を覚えたら早目に対応するようにしましょう。
炎症による乾燥肌に注意しましょう
一度炎症が起きると次々に炎症を起こすという点にはくれぐれも注意が必要です。
炎症が炎症を呼んでしまう負のスパイラルはなぜ起きるのでしょうか?
それは炎症増悪タンパク質が原因となっていることが、細菌の研究で明らかになっています。
炎症増悪タンパク質は皮膚が外界からの刺激を受けた時に表皮細胞で生成されます。
炎症増悪タンパク質が引き金となり、炎症を起こす生理活性物質が表皮内で増加すると、いわゆる炎症が起きるのです。
さらに、生理活性物質は炎症憎悪タンパク質を増やすスイッチとしても働くため、そのまま放置していては負の連鎖が続いてしまいます。
炎症を沈静化して肌トラブルを解決するためには、この負の連鎖を断ち切るように注意しなければいけません。
もし、炎症のスパイラルをそのまま放置しておくと、肌は著しい乾燥肌へと傾いてしまいます。
乾燥はあらゆる肌トラブルの原因でもあります。
炎症を起こした時にはいつも以上に保湿ケアを心がけるように注意したいところです。
肌トラブルの炎症には適切な処置をしましょう
肌トラブルの炎症に対応するにはいくつかの方法があります。
肌が敏感になっている状態でもあるので、くれぐれもデリケートに対処するようにしましょう。
肌が炎症を起こしている時は肌表面の角質層が薄くなっていると考えられます。
角質層が薄くなると皮膚の水分量が少ない、いわゆる乾燥肌になってしまいます。
乾燥肌とは角質層の水分が健康な時の30%以下になっている状態のことです。
そうなると肌のバリア機能が低下して、外部からの刺激が肌内部へダイレクトに届いてしまうので赤み・ヒリヒリ・ブツブツなどができてしまいます。
肌が熱を持つまで深刻化している場合には、皮膚科で炎症を抑える塗り薬を処方してもらってください。
しかし、そこまでひどくならないうちに、毎日のスキンケアで丁寧に保湿ケアするようにしたいところです。
保湿ケアとしては、たとえば保湿効果の高いセラミドを配合している化粧品を使用するというのもひとつの方法でしょう。
炎症の起きている肌というのはターンオーバーの周期が肌が早過ぎる状態になっています。
角質層が十分に育つ前にはがれ落ちてしまっているのです。
実は行き過ぎたスキンケアもターンオーバーを狂わせる原因になっています。
保湿ケアは大事ですが、くれぐれも刺激を与えすぎることのないように心がけなければいけません。
ターンオーバーの周期を正常化することで、炎症による肌トラブルも自然と解決できます。
炎症が消えても、続けて保湿ケアを心がけるようにしましょう。
(まとめ)肌トラブルの多くは炎症なの?
肌トラブルの三大症状として赤み・痒み・ブツブツがあります。
実は、これらはいずれも炎症といわれる症状です。
ぶり返すことも多いため正しく対処するようにしなければいけません。
肌のバリア機能が低下すると、皮膚に異物や細菌が侵入します。
それらに対する防御反応として炎症が起き、赤み・痒み・ブツブツといった炎症が起きるのです。
症状は軽くても炎症はできるだけ早目に対応することが肌トラブル解決のポイントといえます。
肌の炎症が次々と起きるのは、炎症の原因となる炎症憎悪タンパク質と生理活性物質がお互いを刺激しあっているという点には注意が必要です。
肌トラブルの解消にはこの負の連鎖を断ち切り、いつも以上の保湿ケアが必要といえます。
肌トラブルの炎症を解決するには、保湿ケアがポイントになります。
しかし、行き過ぎたスキンケアはターンオーバーの異常を引き起こすので、ほどほどに心がけることも大事です。

