- 2016-9-10
- 体質
アトピーによる乾燥肌の原因はセラミドが不足し肌の保湿力やバリア機能が弱くなっているためです
アトピーによる乾燥肌は、水分を保持し、外部の刺激から守る働きをする表皮にあるセラミドが不足していることが原因です。
肌の水分保持やバリア機能の約8割がセラミドを主成分とする細胞間脂質です。
このセラミドが不足すると外部からの刺激などに弱くなり敏感になってしまいます。
また、アトピー体質の原因には、遺伝や免疫異常、生活環境、心身のストレスなどのいくつもの要因が関係していると考えられています。
そのため、生活習慣を改善していくことも対策となります。
目次
できるだけアトピーの症状が出ないように日常生活を改善することが大切です
ここではアトピー改善のための生活習慣のポイントを紹介します。
ハウスダストにはダニが多く存在しています。
部屋だけではなく、布団や毛布など直接肌に触れるものは、こまめに掃除機をかけましょう。
また、下着を綿やシルクなどに変えることで症状を和らげることができます。
汗をかいたらできるだけ着替えることを習慣にしましょう。
アレルギーの原因がわかっている場合は、その食べ物を避けます。
また、肉類や脂質、糖分が多いお菓子などを摂りすぎないように注意しましょう。
油は「低温圧搾法」と表記されている良い油に変えることをおすすめします。
低温圧搾法とは、通常の市販の油が「溶剤抽出法」でできているのに対し、化学溶剤を使わず低温で搾って油を抽出する方法のことをいいます。
睡眠不足は、お肌の調子に悪影響なだけではなく、免疫力も下げてしまします。
また、心身のストレスも免疫力を下げてしまいますので、気分転換をするなどストレスをためないように努力しましょう。
乾燥肌にはビタミンCやセラミドが効果的といわれています
アトピーにはビタミンCが効果があるといわれています
ビタミンCには、アレルギーの引き金になるヒスタミンに対抗する効果があるといわれています。
また、強い抗酸化作用を持ち、体内のコラーゲンの生成を促す働きがあります。
ビタミンCはキウイやレモン、サプリメントなどから摂取できます。
アトピーを改善する効果が期待できるビタミンCの摂取量は1日約2000mgと言われています。
食べ物でこれだけの量を毎日摂取するのは難しいですが、毎日少量でも意識して摂り続けることが大切です。
サプリメントを使うのもおすすめです。
最近では化粧水に混ぜるタイプのビタミンCなどもあるので、直接お肌に塗ることもできます。
アトピー肌に良いスキンケア方法を理解しましょう
乾燥しやすいアトピー肌は水分量が低下しているため、水分を与えて保湿し、その後バリア機能を高めるケアをするという方法がよいとされています。
角質内で水分を保ち、水分の蒸散を防ぐ働きをしてくれるコラーゲンやヒアルロン酸などは高い保湿力があります。
さらに保湿力が高いのは、水分を蓄えて肌を保湿し、外部からの刺激から守ってくれる働きがあるセラミドなどです。
セラミドは表皮の角質層に存在していて、水分を蓄えて肌を保湿し、外部からの刺激から守る役割をしています。
アトピー肌は角質層のセラミドが不足している状態なので、セラミドはアトピー肌の保湿成分にとても効果があるといわれています。
また、バリア機能を高めるのに適しているのは、クリームやオイルなどです。
オーガニックのものやアルコールなどのアレルゲンとなる可能性が高い成分が無添加のものを選ぶようにしましょう。
正しいビタミンCの摂り方と日々のスキンケア方法を知ることも大切です
上記で乾燥肌に対して効果的な方法を紹介しましたが、ポイントに気を付けて行うことでさらに効果が期待できます。
お肌のコラーゲンの生成を促したり、免疫機能を高めてくれるビタミンCですが、過剰摂取すると逆に体に悪影響を及ぼすことがあります。
ビタミンCは1000mg以上摂ると、下痢を起こしてしまうことがあります。
2000mg以上を摂取すると吐き気にもなることがありますので、摂取する際は摂る量に気を付けましょう。
また、ビタミンCは水溶性なので多くは尿として体外に排出されます。
毎日少量でも摂り続けることが大切です。
キウイなどの果物がおすすめです。
長い時間顔を洗ったり、ナイロンタオルでゴシゴシ体を洗ってはいけません。
アトピー体質の人は特に、シャワーの圧も刺激になりますので、洗顔する際はシャワーを直接顔にかけずに手ですくって洗います。
クレンジングはとても肌を傷めてしまう行為なので、できるだけお肌に優しいものを選び長くはしないようにしましょう。
(まとめ)アトピーによる乾燥肌の原因とは?
アトピー肌は角質層に問題があり、セラミドが不足しているので、肌の保湿力やバリア機能が低下し、乾燥肌になってしまいます。
日常生活上の悪化誘因をできるだけ減らし、規則正しい生活や食生活に改善することも大切です。
こまめに掃除をしたり、下着を綿やシルクに変えたり、日常生活でできることは改善しましょう。
また、お菓子や脂っこいものは極力食べないなど健康的な食生活を心がけ、早めに寝るなど規則正しい生活を目指しましょう。
アトピーによる乾燥肌を改善するためには、食生活にビタミンCを摂取し、水分を蓄え保湿し、バリア機能を高めてくれる効果のあるスキンケアを取り入れましょう。
オーガニックのものやアレルゲンとなる可能性の高い成分が無添加のものを選ぶことも大切です。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促したり、免疫力を高める効果はありますが、過剰摂取は体に悪影響を及ぼすことがあるので注意して摂取します。
洗顔や体を洗う時は優しく洗い、極力短時間で済ませ、その後はしっかりと保湿しましょう。

